HOMEへ
ゲッターズ飯田の占い
Login

五星三心に恋して

スローなラブにしてくれ

この物語の主人公
金の鳳凰座(♀) 三星和(みほしなごみ)
×
金の鳳凰座(♂) 愛野蒼(あいのあおい)

「和ちゃん、珈琲飲む?」
「うん、ありがとう」

 いつも通りの朝の光が、フローリングの埃を照らす。
 いくらクイックルワイパーをかけても、猫を飼っているから、一日もすれば、あっという間に床には繊維が積もる。


 あれは一緒に住み始めてすぐのこと、大雨の日だった。
 蒼くんが、ずぶ濡れになった子猫を抱えて帰ってきた。まだ生後二ヶ月くらいの、雌の三毛猫だった。

「放っておけなかったから」
 ちょっとだけ気まずそうに、蒼くんは言った。

 私は子猫のあまりの小ささに、触るだけでつぶれてしまわないかびくびくしながらも、そっと子猫の頭を撫でた。
 目がくりくりしていて、とてもかわいい顔立ちをしていた。
 わけもなく潤んだ瞳が、少し蒼くんに似ていると思った。

「明日病院連れていかなきゃね」
 私は言った。

「うん」
 蒼くんは不安そうな表情でうなずく。