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ゲッターズ飯田の占い
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五星三心に恋して

初恋は、ここからはじまる

この物語の主人公
銀の鳳凰座(♀) 星名和(ほしなのどか)
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金のカメレオン座(♂) 望月色(もちづきしき)

 そう思っていたのに、望月くんからは、たまに「元気にしてる?」と電話がきた。
 どうして私に連絡してくれるのか、わからなかったけれど、素直にうれしかった。

 望月くんはいつも、電話を切る前「こんなに気軽に話せる女の子って、星名だけだな」と言った。
 望月くんは東京の大学へ行ってしまったから、会うことはなかったけれど、電話をしていると、望月くんが隣にいるような気がした。

 けれど大学を卒業すると、連絡は途絶えた。



 それから時間は、こわいくらいはやく、流れていった。 
 もう、あの頃みたい折り畳み式のケータイ電話を持ち歩いている人は、限りなく少ない。

 私はすっかり制服が似合わない歳になった。
 望月くん以外の人とも、何人か付き合ったりしたし、結婚の手前までいったこともあったけれど、なぜだか踏み切れなかった。